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「年末のあいさつで取引先からカレンダーをいただく」。日本で古くから見られる慣習だ。
ありがたい。デザインも質も、使い勝手も良さそうだ。でも――。
実際には活用機会がなく、もらい手も見つけられず、手元で眠らせてしまうこともある。いただき物や未使用品の処分には、小さな罪悪感がつきまとう。
北海道の滝川市立図書館が、そんなカレンダーを回収して市民に無償配布する企画を続けたところ、全国から寄付が届くなど反響を呼んでいる。
同図書館によると、前回は日めくりや卓上、壁掛けなど多種多彩な4792点が集まった。市の人口が約3万6千人で、1割超に相当する数だ。
これは、東京・新潟・栃木・香川など、全国50カ所の企業や団体から、時に「段ボール複数個分」「100~200単位」の寄付があったことが大きいという。
担当する茂野浩一さんによると、北海道外の企業からの寄付は「自社製作の余剰分」だけでなく、「取引先からもらったもの」というケースも多い。
「つくる責任、つかう責任。SDGsの観点から、余ったカレンダーの有効な活用先を探し求めて私たちにたどり着いた方が多いのでは。
今まで滝川市と接点のなかった方から問い合わせをいただくことも珍しくない。送料も負担いただくのに……。反響に驚いています」(茂野さん)
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